お神札を祀る意味と家庭でのお祀り
神社にお参りした際、社務所で扱うものの中にお札があるのをご覧になった方も多いことでしょう。
これは「お神札(おふだ)」もしくは「神札(しんさつ)」といいます。
この記事では、お神札の意味やお祀りのしかたをご紹介します。
1.お神札とは?
お神札とは
神社の名前(神号 しんごう)と神社の御印(神璽 しんじ)が記された、和紙、または薄い木の板です。
お神札の種類
日本の最高位の神社である伊勢神宮のお神札は「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼ばれ、日本全国の主要な神社でいただくことができます。どこの神社でお求めになっても、神宮大麻はすべて伊勢神宮で奉製されたものです。
神宮大麻以外にも、日本各地の神社がそれぞれにお神札を頒布しています。
地域の神社=氏神様のお神札や、とくに崇敬する神社のお神札は、神宮大麻とともに神棚にお祀りします。
お神札の由来
お神札は、伊勢神宮の祈祷師(御師おんし)がご祈祷に使用した大幣(おおぬさ)を頒布したのが始まりといわれています。
お神札の力
お神札はいったん神様に捧げられるので神様の力が宿るといわれ、また、大幣が祓い具であることから祓い清める力があるともいわれています。
お神札の数え方
神様が宿るものともいわれるお神札ですので、1体、2体と数えます。
2.お神札のお祀り
お神札をお祀りする場所
神様のお名前が書かれたお神札は、神様の力が宿るものであり、神様そのものともいえます。
みだりに人が見たり、触ったりすることは避けなければいけません。
神様がいらっしゃる神殿=神社を模している神棚にお祀りするのが作法であり、望ましい方法です。
神様を敬う心で、失礼のないお祀りを心がけてください。
神棚がない場合のお祀り
神棚がなければ、神様をお祀りするのにふさわしい場所を選んでお祀りします。
南か東向きで、明るく清潔な場所がよい、といわれています。
以下のようなことは避けましょう。
- 柱や壁に画びょうやテープでお神札を留める
- 引き出しの中にしまいこむ
- 折り曲げてカバンに入れ持ち歩くなど、お守りのように扱う
- お祀りした場所を掃除せず、ほこりだらけにする
お神札は毎年新しくする
日本の神様は清浄を好まれるため、お正月には新しいお神札に替え、古いお神札は神社にお返しします。
神様の新しいお力をいただくという意味もあるので、ぜひ毎年新しいお神札をお求めになることをおすすめします。
3.まとめ
知っているようで知らない、お神札についてまとめました。
神様がいらっしゃる場所=神社を模した神棚は、お神札をお祀りするのにもっともふさわしい場所です。
この機会に神棚を新調してみてはいかがでしょうか。
神棚選びで迷われている方や、お神札や神棚の祀り方でわからないことがある方は、仏壇通りにお越しください。
知識豊かな各店がご質問にお答えし、満足のいく神棚選びをお手伝いいたします。
店長:前田 裕平
・神職正階階位證(國學院大學)
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