ペット供養について

可愛がっていたペットが亡くなった辛さや悲しみは、お身内や親しい方が亡くなった時と変わりはありません。ペットが家族として扱われるようになってきているのに伴い、ペット霊園やペットの葬儀社、人間とペットが一緒に眠れる霊園も増えています。ご自宅でも 人間と同じように手厚く日々の供養を行いたいという方のために、ペットの祀り方についてご紹介します。

1.ペットの埋葬

ペットが亡くなったら、どれだけ悲しくても遺体をどのように処理するかを決めなくてはなりません。

廃棄物として処分

ペットの遺体は、法律上は廃棄物の区分になります。ほとんどの自治体では、担当窓口に依頼をすれば有料で一般廃棄物として回収し、焼却されるようです。一般ごみとしての廃棄を許可している自治体もあるようです。ただし、可愛がってきたペットを廃棄物として処分するのに抵抗がない方は少ないでしょう。霊園会社が実施したアンケートでは、そのような処分をされた方の割合はおよそ9%程度でした。※
※「ペットとお墓に関する意識調査」(メモリアルアートの大野屋)

自宅敷地内に埋葬
人間の遺体や骨を所有地であっても勝手に埋葬することは禁じられていますが、ペットであれば自宅の庭や所有地に埋葬することができます。ただし、都心部では庭が狭いことや、転居の際に掘り返して連れていけるのかなども考慮する必要があります。

ペット葬儀会社に依頼
ペット葬儀会社では、ペットの火葬から納骨、埋葬まで飼い主の希望に沿った葬儀メニューが選べるようになっています。

  • 他のペットと一緒に火葬し、合同葬にする
  • 個別に火葬にし、お骨はペット墓地に埋葬する
  • 個別に火葬にし、お骨を飼い主に戻す
  • 個別・もしくは合同で火葬にし、お骨は散骨する

など、葬儀社ごとにメニューが異なります。
お弔いの後、どのようにペットを供養していきたいかも考慮して葬儀会社やメニューを選ぶようにしましょう。

ペットと同じお墓に入りたい
ペットとの関わりが家族同然になるにつれて、ペットと同じお墓に入りたいと希望される方も増えてきました。既存のお墓では許されない場合がほとんどですが、これからお墓の購入を検討される場合にはペットと一緒のお墓に入れることも条件のひとつとして霊園を探してみるのも良いでしょう。
いいお墓『全国のペットと一緒に入れる霊園・墓地一覧』

2.ペットの祀り方

ペットを亡くされた方の多くは、ペットの埋葬が済んだ後も、お身内同様に供養したいと思われていることでしょう。
既存の宗教では「ペットを供養する」という概念がなかったため、ペット供養にルールや規定はありませんが、ペットの祀り方としていくつかのポイントをご紹介させていただきます。

ペットにはペット用のお仏壇を用意する

「畜生道」という言葉があるように、仏教では人間と動物の間に厳然とした区別があります。特にご年配の方などは、人間とペットをお仏壇で同列に扱うことに抵抗が大きい場合もあります。仏様の前では動物も人間も同じ命、という考えから区別をしなくても良いというお寺もありますが、ご仏前にペットフードを供えることはさすがに失礼にあたるでしょう。
愛情や供養する気持ちにペットと人間で変わりがないとしても、ペットのお骨や位牌は人間とは分ける方が望ましいと言えます。
仏具店では、ペット供養にも使える小さなお仏壇や祭壇が購入できます。決まった様式などはないので、お祀りするスペースやインテリアも考慮し、お好みのものを選ばれるとよいでしょう。

ペットの戒名と位牌
戒名とは、仏教が定める戒律に従う者に授けられる名前となるので、ペットに戒名を付けることはできません。生前に呼ばれた親しみのある名前で呼んで供養してあげる方がペットも喜ぶのではないかと思われます。
ペット用の位牌は人間のものよりもこぶりなものが多く、ペットの名前や没年月日などを記します。

ペット用お仏壇の本尊
信仰心のないペットのお仏壇にご本尊は不要ですが、「かわいいペットが成仏するように仏様にお願いしたい」というお気持ちがあるなら、馬頭観音をお祀りすると良いでしょう。馬頭観音は馬の守護神として祀られてきた歴史があり、馬だけでなく動物全体の守り神とされてきたためです。その他、人間のみならず六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)すべての者を救済するというお地蔵様をお祀りするのも良いでしょう。

ペット向けの仏具
仏具店では、ペット用のお仏壇や位牌の他、遺影を入れる写真立てや骨壺、お供え用の食器も購入することができます。ペットの好きな食べ物の臭いのついたお線香なども手に入ります。お骨を肌身離さず身に着けていたい、とお考えの方向けに、遺骨を入れるペンダントもあります。
日々どんなお参りをしたいかを考え、仏具店に相談しながら揃えられると良いでしょう。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか。
ペット供養は新しい供養のかたちであり、ルールや決まりがないからこそ迷うことも多いと思います。
皆様が納得のいくペット供養ができるよう、仏壇通りの加盟店はお道具選びのお手伝いをさせていただきます。

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