特別な日の供養 -お彼岸-

「お彼岸って、どんな意味があるの?お盆と同じ?」
「お彼岸の日は特別なご供養が必要なの?」
お彼岸について意外と知らない人は多いのではないでしょうか。
この記事では、
- お彼岸とは正確にはいつを指すのか
- お彼岸の由来
- お彼岸の日のご供養の仕方
をご紹介します。
この記事を読めばお彼岸の意味がわかり、時節に合ったお祀りができるようになります。
1.仏壇はこんなに変化している
お彼岸とは、春分の日・秋分の日それぞれを中日とした前後3日間を合計した7日間を指します。お彼岸の最初の日を「彼岸入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。

春分・秋分はその年ごとに日にちがずれるので、国立天文台が毎年2月に発表する暦要綱で決定します。
2.お彼岸の由来と歴史
お彼岸の由来
春分と秋分は本来、二十四節気(にじゅうしせっき)という季節を表す区分のひとつです。春分、秋分には太陽が真東から昇り、真西に沈みます。西は阿弥陀如来が治める極楽浄土があるとされており、そのために春分の日と秋分の日が特別な日の意味を持つようになったといわれています。
ただし、仏教発祥の地であるインドには彼岸に仏事を営む習慣はなく、彼岸の法要は日本独自のものといわれています。
お彼岸の歴史
806年には春分と秋分に読経の法要をするよう命令が出されたという記録が残っています。源氏物語など、平安時代の物語にも彼岸について記載があり、お彼岸に仏事を営むのは日本古来のしきたりといってよいでしょう。
3.お彼岸の日の供養
お墓参り
まずお彼岸には、先祖代々のお墓に墓参りに行きます。春分には冬の寒さが和らいで暖かくなり始める頃、秋分は夏の暑さが去って涼しくなる頃でもあり、お墓参りに適した時期といえます。
お供え物
春のお彼岸にはぼた餅、秋のお彼岸にはおはぎをお供えするのが一般的です。ぼた餅もおはぎも、蒸して半搗きにしたもち米(もしくはもち米とうるち米を混ぜたもの)を丸め、あんこでくるんだ食べ物です。ただし、日本の土地それぞれに独特の呼び名や材料でさまざまなぼた餅・おはぎがあるようです。
お彼岸を迎える準備
お盆には宗派や地域によってさまざまな行事や準備があります。迎え火や送り火を焚いたり、キュウリやナスでお供え物を作ったり、提灯を用意するなどです。お盆に比較すると、お彼岸にはそれほど大きな仏事の慣例もないため、特別な準備もそれほど必要ではありません。しかし、“故人やご先祖を偲び、ご供養をする”というお彼岸の意味を踏まえた準備を行いましょう。
- お仏壇・仏具の掃除
- 常に清めておくべき場所ですが、お彼岸の機会に心をこめてお掃除をし、足りないものや古く汚れた仏具があれば買い替えると、故人やご先祖様も喜ばれることでしょう。
- お墓参りの準備
- お彼岸の墓参りは義務ではありませんが、都合のつく限りお参りをしたいものです。また、この機会に仏壇同様、お掃除をしてお墓を清めましょう。
お彼岸の墓参りは義務ではありませんが、都合のつく限りお参りをしたいものです。また、この機会に仏壇同様、お掃除をしてお墓を清めましょう。
・お線香
・ろうそく
・火をつける道具
・供花
・故人が好きだった食べ物や飲み物
・お墓の掃除道具
・数珠 - ぼた餅・おはぎの準備
- お彼岸のお供えものとして、故人の好物などと一緒にぜひお供えしたいものです。
- 彼岸会をするなら
- お墓がある墓地や霊園が、「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれる合同の法要を行う場合があります。皆で読経をしてご先祖を供養し、仏様に手を合わせます。
彼岸会に参加する場合は、お布施として3,000~5,000円を包むのが一般的とされていますが、地域やお寺によって常識的とされる金額は異なっている場合もあるので、事前にお寺に伺っておくとよいでしょう。 - 自宅でお彼岸の法要をするなら
- 故人が亡くなってから初めてのお彼岸には、僧侶を自宅にお呼びして法要をお願いすることもあります。その場合のお布施は30,000~50,000円を包むのが一般的とされていますが、彼岸会と同様に地域やお寺によって常識とされる金額は異なるので、事前にお伺いするとよいでしょう。また、法要が重なる時期であるため、日程は早めに相談をしておきましょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。
春分の日、秋分の日は祝日で、気候もいいことから行楽にうってつけではありますが、ときには故人を偲び、仏様の教えに思いをはせるのもいいのではないでしょうか。
お彼岸を迎えるにあたり、仏具を新しく購入したりお線香やろうそくを用意したりするなら、仏壇通りにお越しください。
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