特別な日の供養 -お正月-

新しい年を迎えるお正月は、大掃除をしたり溜まった雑事を片付けたりするなど、気持ちも新たにお迎えするものです。
お盆やお彼岸のように、特別な供養の方法があるのでは?と思う人もいるでしょう。

実は仏教では、お正月ならではのお祀りやはっきりとしたしきたりはありません。
お正月に飾る鏡餅や門松は、「歳神様」と呼ばれる日本古来の神様をお迎えするための準備です。
初詣も神社に行くことが多い点からも、お正月が神道の行事であることがわかります。

一方で、「歳神様」は私たちの祖先の霊でもあるといわれています。
神棚を置かれていないご家庭でも、お仏壇を清めてお正月を迎える準備をするのは自然なことといえます。

この記事を読んで、ご先祖様に喜んでいただけるような正月の準備をし、新たな歳をすがすがしい気持ちで迎えしましょう。

1.お仏壇の準備

先に述べたように、仏教の教えではお正月を迎えるにあたって特別な決まりやしきたりはありません。
しかし、家内と同様にお仏壇回りもきれいに清掃し、足りないものや壊れたものがあれば買い足したり、補修したりしましょう。
打敷(うちしき)は、仏像の卓に敷く布です。
命日やお彼岸・お盆など、法事や法要にふさわしい改まった雰囲気を演出するために用います。
お正月にもぜひ打敷を敷いて、お正月のめでたさを演出してみてはいかがでしょうか。

2.お正月当日のお供え

掃除や手入れが済んだお仏壇に、お正月らしいめでたさや華やかさがある仏花や鏡餅を供えましょう。

  • 松:不老長寿の象徴
  • 南天:「難を転じる」の意
  • 千両:名前が縁起がよい

上記のほか、梅や水仙も新春らしく華やかです。

12月28日から1月11日には、鏡餅もお供えしましょう。
11日を過ぎたら餅を下げ、「鏡開き」をして家族でいただきます。

3.お墓

年末年始に帰省するならぜひお墓にもお参りし、新年のご挨拶をしたいものです。
お線香やローソクなどお墓参りの準備をし、松の枝などを入れた仏花やお餅など、正月らいしお供えを持参するとよいでしょう。
年内にお墓の掃除が済んでいなければ、掃除の道具も持っていきましょう。
「お正月の墓参りは縁起が悪い」とする宗派や地域もあるようです。
その場合は地域・宗派のしきたりに従って対応するとよいでしょう。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。
お正月は、おもに神道の流れを汲むめでたい日ではありますが、お仏壇まわりもお正月を迎える準備をし、ご先祖様や故人にもお正月らしい気分を味わっていただきましょう。
お彼岸を迎えるにあたり、仏具を新しく購入したりお線香やろうそくを用意したりするなら、仏壇通りにお越しください。

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