お神輿について
お祭りの際に担がれるお神輿(おみこし)は、日本人には馴染みの深いものです。きらびやかなお神輿が威勢のいい掛け声と共に町内を練り歩く様子は、まさにお祭りのクライマックスでしょう。
ここでは、お神輿の起源やお神輿の形やデザインの意味についてご紹介致します。
1.お神輿とは
お神輿の起源
輿(こし)とは、高貴な人を乗せるために使われた昔の乗り物で、一般的には複数の人が担いで移動しました。願い事を神様に聞き届けていただくために、神社にいらっしゃる神様を一時的にお乗せして外に連れ出すための乗り物なので「神輿(みこし)」といいます。
奈良時代には既に神輿が作られたという記録が残っており、室町時代には、各地で今に近い形の祭が行われ、神輿が担がれていたと言われています。
お神輿の形
お神輿は一時的にでも神様がいらっしゃる場所であるため、その形や装飾も神社を模して作られています。(地域によっては神社のご神体をかたどった神輿もあります)そのため神輿には鳥居があり、特に目立つ屋根はお神輿が所属する神社本殿に倣った形が多いようです。
装飾
お神輿は神社を奉じる氏子の財力や威勢を示すため、豪奢な作りをしているものも多く、豪華絢爛なさまはまさに芸術品です。町内ごとにそれぞれがお神輿を担ぐ祭りでは華やかなお神輿が競うように繰り出され、それを見比べて楽しむのも祭りの醍醐味です。
特に屋根に取り付けられた金の鳳凰は、お神輿が動くたびにまるで生きて羽ばたいているようです。
お神輿の修理について
お神輿は、お乗せしている神様を起すためと言われるように威勢のいい掛け声と共に激しく揺すぶられます。それにも関わらず重量のあるお神輿が壊れたり崩れたりしないのは、釘や接着剤を使わない伝統的な木組みの技法によるものです。釘を使わないために神輿は全てのパーツをばらばらに分解し、組み直して調整したり壊れた部分を補修することができます。お神輿の補修や調整は、お神輿の構造や装飾に精通した職人が行います。
買い替えのきかない貴重なものであるからこそ、補修は信頼のできる職人がいる神具店にお任せ下さい。
2.まとめ
いかがでしたでしょうか。日本の伝統的な技術で作られたお神輿は、各地域の「宝」として代々伝えてゆくべきものです。仏壇通りの神具店では、新しいお神輿の制作やお神輿の補修や修理で、日本の伝統行事を守るお手伝いをさせていただきます。
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